【プレママ/プレパパ向け】自己肯定感の高い子どもに育てるために『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』(読書感想)

この記事では、『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』の紹介、読んだ感想をまとめています。

 

日本人は総じて自己肯定感が低いといわれていますよね。

実はこれから出産する予定なのですが、生まれてくる子どもが自己肯定感が低くならずに育っていくためにはどのように接したらよいのか、疑問を持ったのでこの本を読むことにしました。

 

 

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』本の概要

「すごい!」「よくできたね!」「さすがお姉ちゃんだね!」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか?

「ダメって言ったでしょ!」「早くしなさい!」「どうして約束が守れないの」?
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか?

じつは、「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。
日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、
謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、
「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。

注目が集まっているプログレッシブ教育(進歩教育、オルタナティブ教育)の代表格である
モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョ・エミリア」を知り尽くした
オックスフォード児童発達学博士による、
エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方・叱り方という
「声かけ」に落とし込んだ画期的な最新子育てバイブルです。

*本書は、おもに3〜12歳の子どもを対象としています。

(引用:Amazon.co.jp

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』は2020年4月20日に出版されました。

ページ数は193ページ、とても読みやすい文章なので早い人は1日で読み終わるでしょう。

 

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』感想

無条件子育て

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』では、ほめ方・叱り方の前提となる考え方として、「無条件子育て」を提案しています。

無条件子育ての反対は、「条件付き子育て」となるのですが、それぞれの定義は以下の通りです。

①条件付きの接し方(条件付き子育て)

 子どもの行動の善しあしによって、褒美や罰を使いながら愛情の注ぎ加減を調整し、行動をコントロールしようとする。

②無条件の接し方(無条件子育て)

 行動の善しあしにかかわらず愛情を注ぎ、子どもの気持ちに寄り添う。(P.19)

条件付き子育てでは条件付きの自己肯定感しか持てなくなるなどのデメリットがあるそうです。

たとえ親の期待に沿わない行動をしても愛していると示す無条件子育てをすれば自己肯定感の持てる人間に育てられる、ということですね。

 

おざなり・人中心→プロセス中心・丁寧なほめ方/叱り方

無条件子育てをするためには、ほめ方と叱り方に気をつけることが大切と書かれています。

ほめるときと𠮟るときはどちらも、能力や見た目に集中した声かけを避け、努力や経過に言及したり、子どもの行動について具体的に声をかけたりすることが重要です。(P.30)

単に「すごいね!」とおざなりにほめたり、「頭がいいね!」と人中心にほめたりすると、ほめられ依存症になり、モチベーションが低下するなどの問題があるとされています。

「勉強を続けてコツコツがんばったね」とプロセス中心にほめたり、「一つ一つの問題に丁寧に答えているね」と具体的にほめるのが良いそうです。

子どもをきちんと観察しなければいけないので大変ではありますが、子どもとしっかり向き合う訓練になりそうですね。

 

叱るときはプロセス中心にしたり、自分がとった行動が子ども自身やほかの人にどのような影響を与えるかを説明したりするのがよいそうです。

 

「ゲームは1日30分」を守らせるには?

「こんなとき、どうすればいい?Q&A」の項目で書かれていたこちらの質問が、個人的には一番印象に残りました。

というのも、私は小中学生のときに親から「ゲームは1日30分まで」と言われていたものの、なかなか守れずによく怒られていました。。

大人になってみると親の気持ちもよくわかるのですが、どのように言われていたらルールを守れたのでしょうか?

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』では、まず理由(眠れなくなる、不機嫌になる等)を説明したうえで、子どもと一緒にルールを決めることが重要と書かれています。

確かに自分も一緒に考えたルールであれば、守ろうという気持ちも強くなりそうです。

家族のエンターテインメントのツールとしてスクリーンタイム自体にもよい点があるので、必ずしも「悪」と捉えずに肩の力を抜いて考えてくださいね、とのことでした。

 

終わりに

子育てにあたって1番重要なのは、子どもとしっかり向き合うことだと改めて学べました。

ただ、自分がイライラしているときなどにこのようなコミュニケーションを実践するのは、なかなかハードルが高いなとも感じました。

イライラしているときでも落ち着いて子どもと接することができるように、アンガーマネジメントの本なども併せて読むと効果的かもしれませんね。