【仕事中心の生活を送っている人におススメ!】『人生を面白くする本物の教養』(読書感想)

この記事では『人生を面白くする本物の教養』の紹介、読んだ感想をまとめています。

 

最近よく目にする『教養』というワード。

「そもそも教養ってなに?」「何かに役に立つの?」そんな疑問を持ったので、『人生を面白くする本物の教養』を読むことにしました。

 

 

『人生を面白くする本物の教養』本の概要

 

教養とは人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器である。その核になるのは、「広く、ある程度深い知識」と、腑に落ちるまで考え抜く力。そのような本物の教養はどうしたら身につけられるのか。六十歳にして戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者が、読書・人との出会い・旅・語学・情報収集・思考法等々、知的生産の方法のすべてを明かす!

(引用:Amazon.co.jp

 

『人生を面白くする本物の教養』は、2015年9月に発行されました。

ページ数は259ページ、とても読みやすい文章で書かれていますので、4~5日程度で読み終わると思います。

 

『人生を面白くする本物の教養』勉強になったこと

教養とは「人生を面白くするためのツール!」

出口氏によると、「広く、ある程度深い」知識を身につけ、興味の範囲を広げることで、本当に自分が好きなものや、打ち込めるものを見つける確率を高めていくことができるそうです。

 

確かに今自分が打ち込んでいるものが、本当に自分が好きなものなのか、自分に合ったものなのかは、他の分野も知ってみないとわからないですよね。

 

教養を学ぶことで自分の世界を広げ、自分が好きなものを見つけて「人生を面白くする」ことができるというのが出口氏の考えです。

 

また、色んなことを学んでいると会話の引き出しが増えるので、「この人は面白そうだ」と思ってもらえる確率も高くなる、とも書かれていました。

 

教養の本質「自分の頭で考えられること」

そんな教養の本質は「自分の頭で考え、自分の言葉で、自分の意見を表明できるようになること」だそうです。

知識が豊富なだけでは「教養がある」と言えないのは、感覚的にはしっくり来ますよね。

 

自分の頭で考える際には、常識を疑って、「数字・ファクト・ロジック」で考えるように、と出口氏は書いています。

また、本質をとらえるためには「何かに例えて考える」ことも有効だとされています。

 

本・人・旅が教養を培う

本・人・旅を通じて、世界の広さを知る=自分の小ささを再認識することで、教養を身につけることができると出口氏は書いています。

 

「本」に関しては、身につけたいと思える分野があったら、その分野の本を10冊くらい読めば、専門家と話しても楽しめるようになるそうです。

 

「人」については、話をしていて面白い人と会うようにすることがポイントとのこと。

 

「旅」を通じて五感から得られる情報量は圧倒的だそうで、目的のある旅・ない旅それぞれの面白さを本の中では書いています。

 

8760:2000

1年(8760時間)のうち、仕事に費やしている時間は2000時間。

仕事よりも他のことをしている時間の方が圧倒的に長いのに、日本人はどうしても仕事中心の生活になり、「何かに役に立つこと」に時間を使ってしまいがちです。

 

仕事とは「ある意味どうでもいいもの」と割り切り(仕事で期待されていることはやり切ります)、ワクワクした人生を送るために、自分の信念に従って行動しましょうというのが出口氏の教えです。

 

仕事が原因で精神を病んでしまう人もいますが、そこまで割り切れたら病むことなく人生を送れそうですよね。

 

終わりに

『人生を面白くする本物の教養』を読んで、これまで仕事関連の本を中心に読んでいたところを改めようと思いました。

思い返せば、大学生くらいの頃はもっと色んなことに興味がありました。

音楽やアート、スポーツから、海外の貧困問題や宗教まで。

色んなことを改めて学び、自分の世界をもっと広げていくことで、ワクワクしながら生きていきたい!そんなことを思えた1冊でした。

 

【デザイン初心者向け】『なるほどデザイン』(読書感想)

この記事では、『なるほどデザイン』の紹介、読んだ感想をまとめています。

 

仕事でチラシなどを作成する機会が増えてきたのですが、なかなか思うようなデザインが作れず、先輩のデザインしたものを見ては「こんなものが作れるようになりたいな」と思うようになりました。

そのため、3年ほど前に購入した『なるほどデザイン』を読み直しました。

忘れている個所が多かったので、改めて意識したいところを中心に、以下にまとめています。

 

 

『なるほどデザイン』本の概要

「デザイン=楽しい」を実感できる新しいデザイン書籍。
デザインする上で必要な基礎、概念、ルール、プロセスを
図解やイラスト、写真などのビジュアルで解説しています。
現場で活躍しているデザイナーが身近にあるわかりやすいものに例えたり、
図解、イラスト、別のものに置き換えて見方を変えてみたり…
豊富なビジュアルとともにわかりやすくひも解いた、
楽しみながらデザインのあれこれがわかる「なるほど!」と思える内容が盛りだくさんです!

(引用:Amazon.co.jp)

 

『なるほどデザイン』は2015年8月に出版されました。

ページ数は269ページ。イラストも多くてとても読みやすいですが、内容がぎっしり詰まっているので、日中働いている人は読むのに3~4日かかりそう。

 

『なるほどデザイン』要点

デザインする前に整理すること

『なるほどデザイン』ではデザインをするにあたり、以下のことをまずは整理するのが良いとされています。

■どんな人に伝えたい?(年齢/ライフスタイル/知識レベル/関心度合い)

■何を伝えたい?

■なぜ伝えたい?

■いつ・どこで伝えたい?

 

よく"5W1H"を意識して資料を作成すると良いなど言われていますが、デザインする時も同じなんですね。

 

デザインのステップ

デザインの過程を6ステップに分けて紹介しています。

 

❶図解とラフ

 情報の階層構造を整理して、大まかなラフを書いていきます。

❷方向性を決める

 表現(かっちりorにぎやか等)と構造の方向性(写真の配置等)を決めていきます。

❸骨格をつくる

 タイトルを目立たせたり、素材のかたまり感・おまけ感等を作っていきます。

❹キャラを立たせる

 書体や文字組み、字間、文字サイズなどを調整します。

❺足し算と引き算

 あしらいや文字の色、背景などを足したり、引いたりしていきます。

❻ブラッシュアップ

 フチや「止め」をつけたり、文字加工したりします。

 

大まかな構成や方向性を決めてから、細部を調整していくのが効率的だそうです。

前職では上司から、資料作成の前に紙にラフを書いてから作り始めたほうがいいよ、と何回も言われましたが、デザインの世界でも同じことが言われているんですね。

 

終わりに

『なるほどデザイン』は新人デザイナー向けに書かれていますが、デザインの本だけあって、デザインに関して全くの初心者でも楽しめる内容となっています。

ただ、全くの初心者が『なるほどデザイン』を読んで、プロのデザイナーになれるまでデザインスキルが上がるというわけではないと思います(それだけデザインの世界は奥深いということでしょうか)。

今後も他のデザインに関する本を読んで、思わず見たくなるようなデザインが作れるようになりたいと思います!

 

【プレママ/プレパパ向け】自己肯定感の高い子どもに育てるために『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』(読書感想)

この記事では、『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』の紹介、読んだ感想をまとめています。

 

日本人は総じて自己肯定感が低いといわれていますよね。

実はこれから出産する予定なのですが、生まれてくる子どもが自己肯定感が低くならずに育っていくためにはどのように接したらよいのか、疑問を持ったのでこの本を読むことにしました。

 

 

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』本の概要

「すごい!」「よくできたね!」「さすがお姉ちゃんだね!」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか?

「ダメって言ったでしょ!」「早くしなさい!」「どうして約束が守れないの」?
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか?

じつは、「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。
日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、
謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、
「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。

注目が集まっているプログレッシブ教育(進歩教育、オルタナティブ教育)の代表格である
モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョ・エミリア」を知り尽くした
オックスフォード児童発達学博士による、
エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方・叱り方という
「声かけ」に落とし込んだ画期的な最新子育てバイブルです。

*本書は、おもに3〜12歳の子どもを対象としています。

(引用:Amazon.co.jp

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』は2020年4月20日に出版されました。

ページ数は193ページ、とても読みやすい文章なので早い人は1日で読み終わるでしょう。

 

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』感想

無条件子育て

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』では、ほめ方・叱り方の前提となる考え方として、「無条件子育て」を提案しています。

無条件子育ての反対は、「条件付き子育て」となるのですが、それぞれの定義は以下の通りです。

①条件付きの接し方(条件付き子育て)

 子どもの行動の善しあしによって、褒美や罰を使いながら愛情の注ぎ加減を調整し、行動をコントロールしようとする。

②無条件の接し方(無条件子育て)

 行動の善しあしにかかわらず愛情を注ぎ、子どもの気持ちに寄り添う。(P.19)

条件付き子育てでは条件付きの自己肯定感しか持てなくなるなどのデメリットがあるそうです。

たとえ親の期待に沿わない行動をしても愛していると示す無条件子育てをすれば自己肯定感の持てる人間に育てられる、ということですね。

 

おざなり・人中心→プロセス中心・丁寧なほめ方/叱り方

無条件子育てをするためには、ほめ方と叱り方に気をつけることが大切と書かれています。

ほめるときと𠮟るときはどちらも、能力や見た目に集中した声かけを避け、努力や経過に言及したり、子どもの行動について具体的に声をかけたりすることが重要です。(P.30)

単に「すごいね!」とおざなりにほめたり、「頭がいいね!」と人中心にほめたりすると、ほめられ依存症になり、モチベーションが低下するなどの問題があるとされています。

「勉強を続けてコツコツがんばったね」とプロセス中心にほめたり、「一つ一つの問題に丁寧に答えているね」と具体的にほめるのが良いそうです。

子どもをきちんと観察しなければいけないので大変ではありますが、子どもとしっかり向き合う訓練になりそうですね。

 

叱るときはプロセス中心にしたり、自分がとった行動が子ども自身やほかの人にどのような影響を与えるかを説明したりするのがよいそうです。

 

「ゲームは1日30分」を守らせるには?

「こんなとき、どうすればいい?Q&A」の項目で書かれていたこちらの質問が、個人的には一番印象に残りました。

というのも、私は小中学生のときに親から「ゲームは1日30分まで」と言われていたものの、なかなか守れずによく怒られていました。。

大人になってみると親の気持ちもよくわかるのですが、どのように言われていたらルールを守れたのでしょうか?

『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』では、まず理由(眠れなくなる、不機嫌になる等)を説明したうえで、子どもと一緒にルールを決めることが重要と書かれています。

確かに自分も一緒に考えたルールであれば、守ろうという気持ちも強くなりそうです。

家族のエンターテインメントのツールとしてスクリーンタイム自体にもよい点があるので、必ずしも「悪」と捉えずに肩の力を抜いて考えてくださいね、とのことでした。

 

終わりに

子育てにあたって1番重要なのは、子どもとしっかり向き合うことだと改めて学べました。

ただ、自分がイライラしているときなどにこのようなコミュニケーションを実践するのは、なかなかハードルが高いなとも感じました。

イライラしているときでも落ち着いて子どもと接することができるように、アンガーマネジメントの本なども併せて読むと効果的かもしれませんね。